2001年10月1日から5日にかけて、WSS(Workshop on Self-Stabilizing Systems)とDISC(International Conference on Distributed Computing)の両国際会議が、ポルトガルの首都リスボンで開催されました。
それぞれの詳しい情報については、以下の URL を参照してください。
ぞれぞれの会議の様子はまた別の機会に紹介するとして、リスボンで取った写真や、ちょっとしたお話を紹介しておきます。
ちなみに、ヨーロッパへ訪れるのは初めてです。事前に仕入れた数少ない情報では、
ということでした。不安いっぱいでしたが、まあ、行ってみればそれなりに何とかなるもので、たいした事件もなく(アメリカのアフガン空爆が始まる直前の帰国でしたが…)帰ってこれました。あっ、イスラエルからロシア方面への飛行機が、ミサイルかなんかで黒海落とされるという痛ましい事故がありましたが…
なにはともあれ、いくつかの写真を見ていただきましょう。
ちなみに、写真は基本的に2048x1536 true color となっています。サイズが600KB程度。結構でかいので、もしダイアルアップ環境の人とかは、表示されるまでに時間がかかりますので注意してください。 それから、中にはさらにでかいサイズのものも含まれています。注意!!:-)
撮影機材: Fujifilm FinePix6800Z
これは行きの飛行機の中から撮った、シベリアの大地です。まあなんと殺伐とした風景でしょう。「シベリア送り」という言葉がありますが、こんなところに送り込まれたら、めげてしまいそうです。
(飛行機から)見渡す限り本当に何もありません。木もありません。もちろん、人が住んでいそうな形跡もまったくありません。あるのは、おそらく凍っているのであろう大地と、その中を蛇のようにのたくって流れている川だけです。いやはや、こんな風景を日本で見つけようと思っても、絶対にないですね。日本上空を飛んでいると、かならずどこかに人がすんでいるというか、少なくとも人工の建造物が見えるものです。しかし、ここには本当に何もない。
マイレッジの関係で、普段からスターアライアンスメンバ
の航空会社を使っています。
ヨーロッパ方面だとルフトハンザ
(Lufthansa)になるわけですが、関西国際空港(KIX)からリスボン(LIS)への直通便はありませんでした。で、一度フランクフルト(FRA)でトランジットです。
フランクフルト空港は巨大な空港です。事前に空港の情報をGetしておいて正解でした。情報は、ルフトハンザ航空のWWWから、 大変詳細なもの が手に入ります。それをよく見ていると、空港の中にカジノがあるという話。本当にありました。でも、時間がなくて体験することはできませんでした。
で、空港内をうろうろしていて見つけたんですが、こんなものがドイツにもあるんですね:-)
あいにく今回は一人での海外渡航だったので、写真をとってもらうことはできませんでした。連れがいたら、絶対撮ってもらっていたことでしょう。え?その辺歩いている人に頼めばよかったのにって?う〜ん、それも考えたんですが、日本人としての誇りを守るべきであろうと判断して、今回は頼むのをやめました;-)
シェンゲン協定とは?
EUの国々が加盟する、検問廃止協定です。この協定に加盟している国間の移動は、実質的に国内での移動と同じ扱いです。したがって、出入国審査などが必要なくなります。加盟国は、ドイツ、アイスランド、イタリア、オランダ、オーストリア、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、の15 ヵ国。
今回はフランクフルトでパスポートにはんこを押してもらってますので、リスボン空港では本当にあっけないほど何もなしにポルトガルに足を踏み入れることができました。
ただまいったのは、荷物の出がむちゃくちゃ遅かったことです。たらたらと歩いてbuggage claim にたどり着いてから、最初の荷物が出てくるまで15分以上待たされました。さらに、自分の荷物が出てくるまでに15分。priority
buggage なので最初に出てくるものと信じていたのですが、そんなものは関係ないようです。なんともいいかげんというかなんというか…
というわけで、なんとなく写真もとっていなかったので、これで終わり:-)
リスボンでは、ずーっと会議。やっと半日あいたと思ったら、大雨。結局観光らしいことをしたのは、会議のプログラムとして組み込まれていた tour & dinner だけでした。しかもこのとき、カメラを持っていってませんでしたので、本当に見ごたえのある写真はとれていません…。
会議の会場は、リスボンのほぼ中心。Hotel Altis という五つ星ホテルでした。とはいえ、大雨のせいか、雨漏りしたりしてました。本当に五つ星なのか疑わしいところです:-p
空港からホテルまではタクシーで15分から20分程度。値段にして 1500エスクード(1エスクード=0.6円くらい)。しかし、空港の到着ロビーからタクシーに乗ると、多少ぼったくられるようです。自分の場合、2500エスクード取られました。(メータを使っていなかった。)ちなみに、帰りは朝5:00にホテルを出たのですが、そのタクシーは、1350エスクード(300エスクードの荷物題を含む)で、チップ込みで1500エスクード渡したらお釣りまで返してくれようとしたので、丁重にお断り申し上げました:-)というわけで、運転手の質にかなり差があるようです。
で、ついた日に4時間ほど時間があったので、徒歩圏内をうろうろしてみました。そのとき取った写真たちです。
まずは歩き出してすぐ横にあった横丁の風景です。ヨーロッパが初めてな人間としては、この風景だけでなんだかヨーロッパを感じてしまいます。よく考えると、結局は石造り風の家と、石畳の道がそれを感じさせているだけなんでしょうけど、少なくとも日本やいままでいったことのある町(アジアの一部とアメリカ)にはなかった風景でした。車もヨーロッパ的でしたし…:-)
で、続いて大通りをあるいてみました。札幌の大通り公園に近い印象ですが、さらにスケールアップして歴史を追加した感じです。片側3車線の道の両側に、石畳の遊歩道が整備されていて、かつベンチが等間隔に置かれています。もちろん、大きな木(ポプラかな)が生い茂っていて、真夏でも涼しいことでしょう。遊歩道の幅は20m以上。ゆったりとしたつくりになっています。ただ、石畳なので仕方ないのでしょうが、雨が降ると足元が滑って怖いのです。革靴だと最悪でしょう。
遊歩道の途中にはオープンカフェがあったり、噴水や小川が流れてたりして、意雰囲気。ベンチにはアベック(カップルともいう)が片寄せあって何かを語り合っています。
そんな道をどんどん南(海の方向)に向かって歩いていると、突如として白い石造りの彫像が現れます。何か昔のえらい人の像なのだそうですが、詳しいことは忘れました。他の観光客も、この彫像(というか、タワーに近い)を背景に記念撮影をしている場面も見かけました。
さらに歩いていると、今度は大きな広場(Resta…なんとかというところ)が現れ、そこには聳え立つタワーがあったのです。形状は見ての通り、ゼビウスで地面からにょきにょき伸びてくるやつのような感じです(わかってもらえると信じてるんですが…)。ちなみに、バックに見えている並木が大通り公園です。タワーを回りこむように両車線が分かれて、先で合流しています。
地下鉄は、先ほどの大通りの下を走っており、1.5km くらいの間隔で駅があります。で、今回は二駅分くらい歩いたわけですが、ホテルにちょうどいいのがなくて、少し手前の駅で降りることにしました。いかんせん、ガイドブックの類もなにも持っていません。どうやって地下鉄に乗ったらいいものかもわかりません。度胸一発、行き当たりばったり作戦でいきました。
結果、乗り方は簡単です。
一回限りの切符は100エスクード。10枚つづりだと800エスクード。パスポートを見せると買える旅行者用の一日切符というのもあったようですが、そんな情報ももっているわけがありません。 切符の自動販売機がありますから、そこで買います。ガラス張りの箱の中にお姉さんがいた場合は、そのお姉さんから買うこともできますが、まあ、自動販売機でしょう。自動販売機では、まず必要な切符のボタンを押します。といっても基本的には2種類です。simple ほにゃらら…みたいなやつと、回数券です。最新式の販売機には、これら以外にも項目がありましたが、とりあえず一回乗車券は simple なんとかというやつを選択します。すると値段が表示されますので、硬貨を入れます。お札が通る販売機はありませんので、お札しかない場合はお姉さんに頼りましょう。ちなみに、自動販売機ではお釣りはちゃんと出ます。(香港の地下鉄はお釣りが出なかった…残りは次に切符を買う人に補充されるそうな)
駅にポストのように突っ立っている機械に切符を「ちょい」と突っ込んでやります。すると切り欠きのようなパンチをつけてくれて、ついでに日付なんかをスタンプしてくれます。ただし、注意すべきなのは、そんなことをしなくても乗れてしまうことです。パンチ機といっても、通路にボーっと立ってるだけのもんですので、見落とすと素通りしてしまいます。ただ乗りなんて簡単にできてしまいます。しかし、ここは(日本人の?)大人の常識として、きちんと切符を買って乗りましょう。なお、時々調べが入るそうなので、そういう意味でも持っていたほうが安心ですね。 駅の壁はタイル張りで、美しい模様が入っています。どうやら駅によってその模様も違うようです。タイル画はポルトガルの名物らしく、随所に見ることができます。
プラットホームは長いです。10両近くの列車でも止まれそうです。でも、来る4両程度です。したがって、前の方で待たないと、列車の到着と同時に並んでいっしょに競争しなくてはいけません。 したがって、前の方で待つことは必須です。列車に乗ってしまえば快適です。非常に新しい車体で、SIEMENSE(シーメンス、ジーメンス)社製のもののようでした。静かで快適な列車でした。
ヨーロッパでは常識のようですが、降りるときに切符の回収なんてのはありません。そのまま降ります。何もしません。
というわけで、何とかなりましたとさ。
リスボンには、7つの丘があるそうです。この7というのはマジックナンバーで、他にもなんだたっけか…世界中のいろんなところで、7にまつわるいいことがたくさんあるそうな。ごめんね、いいかげんな情報で;-)
で、坂が多いわけですが、その意味ではサンフランシスコも同様。したがって、同じようにケーブルカーがあちこちにあります。サンフランシスコのそれよりは規模は小さいのですが、見てのとおり、立派にケーブルカーなんですね。
乗車賃は 170エスクード。乗り込むときに運転手兼車掌さんのおじさんに支払います。今回乗ったのは、距離にして500m程度。高低差は結構ありましたよ。上りは歩くとちょっとしんどい。下りるときはのろうとは思わない。という程度。荷物があったら、下りるときも乗るかな。
ただし、徒歩でこの坂を下りるときはちょっと注意。特に雨が降っていたりすると最悪です。というのは「石畳+漏れたオイル」の相乗効果によって、路面が著しく滑りやすくなっているためです。実際、こけかけたのです…こんなところでこけて骨折してたらしゃれになりません。
ちなみに、ポルトガルの医療水準はあまり高くないようです。面倒な手術などは、フランスやドイツなどに搬送されるとのこと。また、公立病院の衛生状態もあまりよくないようです。私立病院はまだましだけど、保健が利かないので結構高いらしいです。
それでは何も言わずにリスボンの街の風景写真を並べてみることにしましょう。つなげるとパノラマ写真になるように撮ったつもりの3連作もあります。
同じ会議に参加した日本人(といっても、みんな仲間内ですが…)のスナップ写真です。
ケーブルカーであがったところに展望台があり、そこにタイルで作った風景説明があったので、そこにたむろしている様子です。この中には、阪大の教授も混ざっているんですよ:-)
今回、このページは生まれて初めてNetscape Composer で作成しました。
今まで作ったことのあるページは、すべて自分の手でHTMLを直接書いていたので、ちょっと戸惑いながらの作成でした。
しかし、このComposerも本当におまけ程度なんでしょうか。いろいろバグがあります。